プロフィール
十代田光子
3歳よりピアノ、14歳よりチェロを始める。1984年、武蔵野音楽大学卒業後、2年間桐朋学園大学研究科にて学ぶ。
チェロを勝田聡一、三木敬之、清水勝雄、木越洋の各氏に師事。室内楽を原田幸一郎、数住岸子、安田謙一郎、山崎伸子の各師に師事。1987年、スイスのローザンヌミュージックアカデミーに於いてダヴィッド・ゲリンガス氏に学ぶ。
1988年、オーケストラアンサンブル金沢に入団。以後12年間在籍し副首席奏者を務める。その後、バロックチェロを鈴木秀美氏に学び、モダンチェロおよびバロックチェロ奏者として活動している。
金井隆之
声楽家/ギタリスト/作曲家として幅広く活動する音楽家。日比谷高校、国立音楽大学声楽専修卒業。東邦音楽大学総合芸術研究所修了。
アコースティック・デュオ「ゆるアコ」として3331千代田芸術祭渋谷毅賞受賞。古楽器アンサンブル Duo Rurieとして墨田区主催「演奏家の船出応援コンサート」グランプリ受賞。
Mozart Academy Tokyo、incontro、Ensemble Festino 各メンバー。
ある日のセッションで私たちは、お互いのチェロ・ピッコロと6コースギターの音がとてもよく混ざり合って、一つの心地よい響きを作り出すことに気づきました。そこで、この二つの楽器でアンサンブルをやろうということになり、合いそうな曲を探したところ、S.ガレオッティ、G.B.チッリ 、L.ボッケリーニという3人のチェリスト兼作曲家に行き当たりました。
そして彼らの活躍した年代と、チェロ・ピッコロ、6コースギターが盛んに使われていた年代が一致していることが分かり、二人とも意を強くした次第です。古典派以前の楽曲では、通奏低音に使う楽器とその使い方が、旋律を支えると共に色彩を与える重要な要素になります。そして同じ曲であっても、通奏低音によって、全く印象の違う曲になり得るという面白さがあります。
当時、この組み合わせによるアンサンブルが存在したかどうかは全く不明ですが、私の持っているチェロ・ピッコロにとって最高の相棒である金井さんの6コースギターとともに、昨今、その名を知る人も少ないS.ガレオッティのソナタを中心に、G.B.チッリ、L.ボッケリーニの作品も交えて演奏して参ります。(十代田)